アメリカの大学のカタログ(Catalog)について 〜大学の全貌が丸わかり!〜
どうも、しんです。
1年目の秋学期が始める前に最後の更新をしたのち、放置しまくっていました....
で、秋学期が無事に終わったので、またブログを再開しようと思ってます。
というわけで今回は、海外大受験の大学調べで避けては通れない、University Catalog について紹介していこうと思います。
- Catalog について
- Catalogの読み方
- 読み進め方
- 〜項目別解説〜
- About the University ★★★
- Calenar ★
- Admissions ★★★
- Academic Regulations and Procedures ★
- Financial Information ★★
- Student Life ★
- Specialized Academic Opportunities ★
- General Education ★★
- Degrees and Programs ★★★
- Minor Courses of Study ★★
- College of Arts and Science, Aviation, Business, Engineering ★
- Undergraduate/ Graduate Courses ★★
- Professional Programs, Faculty and Administration, Archive ★
- まとめ
- 終わりに
- 編集後記
Catalog について
Catalogとは何か
アメリカの大学は、大学のホームページにカタログを公開しています。このカタログというのは、その大学のほぼ全てーー大学の歴史、キャンパスライフ、授業料、学部、授業など...ーーを説明している小冊子のことです。
単にCatalog と言ったり、Course Catalog と言ったり、Academic Catalogと言ったり、表現はまちまちですが、とにかくCatalog と表現するのは共通です。
また、毎年更新されるのも特徴です。
例えば、僕の通っているEmbry-Riddle Aeronautical University (エンブリーリドル航空大学)では、2021-22 Daytona Beach Catalog となっています。
Daytona Beachとは、デイトナビーチ キャンパスのことです。キャンパスが複数ある大学は、カタログがキャンパス別になっていたりしますが、内容はほとんど一緒です。
まぁ、簡単に言えば、このカタログを参照すれば、その大学のことが丸わかり! なわけです。
Catalogはどこで手に入れるの?
調べたい大学のホームページに行って、Catalog と検索すれば出てきます。ダウンロードも印刷も無料でできます。
- Catalog
- Academic Catalog
- Undergraduate Catalog、Graduate Catalog
- 2021-2022 Course Catalog
こんな感じで調べてみてください。
ちなみに、スマホよりも、PCで見るのがおすすめです。
(てかぶっちゃけ、海外大受験の準備をスマホでやるのは限界があると思う...)
具体例として、エンブリーリドルのを載っけときます。(スマホでみた時)
大学のホームページに行って、検索欄から、Catalog と検索します。
検索結果にCourse Catalog というのがでてきます。これをクリック。
すると、2021-2022 の大学カタログが、キャンパス別に出てきます。
Catalogはいつ読むの?
海外大受験を検討し始めたら、受験する大学を決めます。ある程度、受ける大学が定まってきたら、その大学のカタログを読みます。
受ける大学のリサーチ → カタログを読む
この手順の繰り返しです。
もちろん、カタログだけで決めるっていうわけではないですよ^^
他の様々な理由が重なり合って最終的に受ける大学を決めるからです。ただ、アメリカの大学受験における大学調べの過程では、必ず通る道だと思います。
時期で言うと、高2までには一通り目を通しておきたいところです。高3を本格的な受験勉強に当てる必要があるので。
とか言っときながら、僕が志望大学のカタログを読み始めたのは高3の時でした。海外大受験は準備が命なのに、サボっていたおかげで、高3から準備と受験勉強を並行して行っていたので、超絶ストレスフルな生活をしていたのを覚えています。
で、最初のうちは、カタログを読むのに、まぁ一苦労するわけです。専門用語があるは、量がめっちゃ多いはで、日本人泣かせの曲者ですよねw
どのくらい読めばいいの?
気になった大学のカタログは、時間の許す限り、積極的に読みます。
例)10校受ける→10校分のカタログを読む
ってことです。
(もちろん、カタログを読んだ上で、受けない大学も出てくることだって、あると思います。)
え、読むのに自信がないんだけど...
大丈夫!
このブログでは、どうやってカタログを読み進めていくかを解説します。
最初のうちは、グーグル翻訳(ページ全訳機能)の活用がおすすめです。
テクノロジーの恩恵に預かって時短しよ〜ぜ〜 VS 何言ってんだよ、英語で読まなきゃ!
この2つの思いで板挟みになる高校生多いんじゃないかな^^
慣れるまでは翻訳機能を使って、慣れてきたら、英語でトライしてみる。これでいいと思います。
最初のうちは、結構時間かかります。慣れてくるとあっさり読めます。
ちなみに英語で読むレベルなれば、パッパッと斜め読みしていって、重要なところを気合い入れて読む、みたいなテクニックが自然と身に付きます。これ、意外と重要なんですよね^^
まとめ
- Catalog:その大学のほぼ全ての情報を載せている。
- 量が尋常じゃないくらい膨大。専門用語のオンパレード。
- 高2の終わりくらいまでには目を通しておきたい。
- 最初はグーグルのサイト内翻訳→慣れてきたら英語でトライ
- PC環境必須
Catalogの読み方
読み進め方
ここからは、カタログの読み方を解説していきます。また、PCでの作業を強く推奨します。
まず、大学のホームページでCatalogと検索して、目当てのカタログのページに行きます。
ダウンロードしてもいいし、その場での閲覧でもokです。ここからは、例として、エンブリーリドルのカタログを紹介します。
大学によって、項目は多少異なりますが、重要なことはどの大学も共通で掲載してます。
項目に沿って読み進めていきます。
最初は一通りざっくりと見る→次は重要なとこだけ見る、てな感じで読み進めていきます。
特に重要なところは印刷しておいても良いかも。
〜項目別解説〜
★ 見なくてok
★★ 重要。見といた方が良い
★★★ 超重要。絶対見とくべし(どの大学にも共通する)
About the University ★★★
「うちはこんな大学ですよ!」っていうのを簡単に説明してます。大学が作られた経緯とか、その大学の歴史とか、その大学のミッションとか。
その大学に関しての、大まかな紹介です。
調べたい大学のカタログを初めて見る時、その大学について知りたい時は、じっくり目を通しましょう。
Calenar ★
ぶっちゃけ見なくていいですw
アカデミックカレンダー;授業の開始日とかが乗ってます。
強いて言えば、何セメスター制かの確認に使うくらいかな?
Admissions ★★★
出願タイプ、出願の期限、出願に必要な書類(詳細も含め)、出願料金、どうやって出願するか、とかが載ってます。
マジで重要。
(一応、これらのAdmission情報はCommon Appのダッシュボードからでも確認できます。)
学部生、院生、留学生別にまとめてあります。
このページだけ印刷しておいて、大学別にストックを作っておくのもあり。
Academic Regulations and Procedures ★
受験準備の段階では見なくていいです。大学に入った後のほうが、参照することが多くなります。
内容は、校則みたいなものです。
評価の仕方、専攻を変える手順、ダブルメジャーについて、、、など。
ちなみに、エンブリーリドルは航空系の大学なので、フライトのこととかも載ってます。
まぁ、とにかく、高校生のうちは、見る機会はないと思います。
Financial Information ★★
授業料、支払い手順、支払い期限、などが載ってます。
受ける前に一応見ておこう。あとは受かってから考えよう。っていうスタンスでいいと思います。
Student Life ★
キャンパス内の学生生活についての情報です。
あんまり、当てにならないです。
ちなみに、キャンパスライフは大学のホームページなどでも確認できます。学生寮とかを確認できます。(まぁ、こちらも、あまり当てにはならんのだが...)
キャンパスライフは、そこの大学にいく人に直接聞くのが一番だと思います。
Specialized Academic Opportunities ★
付属の語学学校、ROTC(米軍の予備将校育成の訓練過程、日本人は対象外)、留学制度(アメリカから他の国の大学への留学)とかについての情報です。
General Education ★★
一般教養の授業(Course)、必修単位とかを、確認できます。
どんな授業(Course)をその大学が学生に提供しているのか、を確認しておくと、後々便利です。
Degrees and Programs ★★★
学位、専攻についてです。大学でどんな専攻(学位)があるか、を確認できます。その専攻(学位)についての大まかな説明も載ってます。自分がやりたい専攻の他に、どのような専攻があるのかについても、見ておくべきです。大学によってバラエティが豊富です。
学位を取るのに何単位必要か、も確認しておきましょう。
ほとんどのアメリカの大学は120単位前後ですが、トップレベルになると、150とか180とかになってきます。
Associate:準学士号、日本でいう短大てきな学位。通常、2年間でとる。
Bachelor : 学士号、大学の学部過程の4年間でとる、B.S.が理系、B.A.が文系。
Master: 修士号、大学院の過程の2年間でとる
Doctor, PhD: 博士課程、大学院
ちなみに、エンブリーリドルのパイロット養成過程の専攻は、B.S. Aeronautical Science です。授業でフライト(飛行訓練)をして、FAAライセンス(自家用、計器、事業用など)を取得します。
Minor Courses of Study ★★
副専攻についてです。副専攻で何が選べるのか、を確認できます。
例えば、フライト(Flight) を副専攻に選ぶことが可能です。フライト訓練をして、FAAライセンスの取得が可能です。この学校ならではの副専攻です。
College of Arts and Science, Aviation, Business, Engineering ★
College というのは学部のことです。University(大学)の中にCollege(学部)があって、その下にMajor(専攻、学位)がある、的な感じです。
日本語に訳すと...
College of Arts and Science 教養学部
College of Aviation 航空学部
College of Business ビジネス学部
College of Engineering 工学部
ちなみにB.S. Aeronautical Science はCollege of Aviation に属しています。
ところで、アメリカの大学受験は、学部別の試験、というわけではないので、気にしなくていいです。大学に入ってからも、学部を気にしたことはあまりありません。重要なのはMajor(専攻)です。
Undergraduate/ Graduate Courses ★★
Undergraduate (学部課程), Graduate (院)で取れる全ての授業です。
大学がどんな授業を学生に提供しているのか、これは受ける前に絶対に確認しておいた方がいいです。
提供される授業は、その大学の特色があります。
- エンブリーリドルなら飛行訓練の授業がある、など。
- ブラウン大学には、他人を誘ってデートすることができたら、追加の単位が出る授業がある(マジで)、など。
大学に入った後にも、どんな授業があるかを確認する際に、このページを見たりします。
ちなみに、飛行訓練(ちゃんと単位でますw)はFlight Airplane、フライトの座学はAeronautical Scienceです。
Professional Programs, Faculty and Administration, Archive ★
これより後の項目は(大学の役員、連絡先、過去のカタログのアーカイブなど)、見なくてもいいです。
まとめ
とにかく、カタログで重要なのが、
- About the University 大学について
- Admissions 出願要件について
- Financial Info お金
- Degrees and Programs 取れる学位と専攻について
- Courses (General Education含め) どんな授業があるのか
この5つです。それ以外は気になったら見る、くらいで大丈夫です。
終わりに
大学カタログを見るのは、決して簡単な作業ではないです。でも、大学を知る上では、超優良な情報が無料で手に入る絶好の機会です。
ついでに言えば、受験のモチベ向上、情報処理能力の向上、英語力向上、など、様々な恩恵があります。
「こんなんやってるの、俺ぐらいじゃね? さすが俺だわ〜」
っていうくらいの気持ちで、根気よく粘り続けることが大切です。
編集後記
大学1年生の秋学期が終わって、冬休みに入りました。僕はキャンパス内の寮で新学期まで過ごす予定です。で、冬休み=クリスマス休暇なので、アメリカ人の学生はみんな帰郷しちゃってます。キャンパス内はマジで誰もいないし、食堂も開いてないし、なんかもう、ねぇ。。。
てな感じですw
それではまた!